伊豆長岡の三養荘
のんびりと一泊しました

伊豆長岡温泉の三養荘(さんようそう)に一泊してきました。
 穏やかな秋の晴天に恵まれ、広大な庭園と落ち着いた離れに
 しばし心遊ばせ、翌日は「かつらぎ山」からのパノラマと紅葉を
 楽しみ沼津に出て「あさぎり」で帰ってきました。2006.11.16-17

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 東京駅から「踊子号」で伊豆長岡まで約2時間、駅からタクシーで5分
 伊豆長岡温泉「三養荘」に到着しました。

 
三養荘は伊豆長岡温泉でも別格の超高級旅館です。
 
 三養荘は昭和4年(1929)、元三菱の創始者岩崎彌太郎氏の長男久彌氏の
 別邸として建造され、昭和22年(1947)旅館として営業を開始したそうです。
 


 
 三養荘の名の由来は、
 岩崎家が家訓としていた蘇東坡三養訓より名づけたそうです。

 蘇東坡三養訓とは

 安分以養神   自分の置かれた身分にしっかり腰を落ち着けて、
            精神を安定させること。
 寛胃以養気   胃を楽にして、気力・根気をしっかり身につけること。

 省費以養財   無駄使いをやめて、財産(生活の安定)を作ること。


 昭和22年には15棟で営業を開始し、その後本館、離れを増築し
 昭和63年(1988)、文化勲章受章者で建築家 村野藤吾氏の
 設計による新館がオープンし、そして平成5年(1993)に新館最後の
 建物が完成し現在に至っているそうです。



 
 因みに、現在本館10棟、新館30棟の計40棟で営業中とのことです。

 松は沢山ありますが、松茸は採れないそうです。
 その代わり筍はいっぱい採れます とのことです。
 

 42,000坪の広大な敷地に、自然の地形を生かした40棟の平屋数寄屋造り。
 離れ形式ですが、それぞれを廊下でつないだ造りとなっています。
 

 
 過去には、
 
 昭和32年(1957) 天皇皇后両陛下
 昭和44年(1969) 皇太子殿下
 昭和46年(1971) 皇太子ご夫妻
 平成11年(1999) 天皇陛下
             がご宿泊されているそうです。


 私達の部屋は「梅枝」(うめがえ)です

 部屋付きの庭には、右手から小滝が落ちて小川となりヒヨドリや
 シジュウカラなどの野鳥が水浴びにやってきます。




 「梅枝」の部屋数はたぶん4〜5部屋位、
       (襖を開けていない部屋もあるので)
 
 ほかに3〜4人が一度に入れる
 かけ流しの露天風呂(上の写真の正面)がついています。


 

 長い縁側には秋の日差しが燦燦と差し込んでいます。


 3,000坪の庭は、京都の庭師 小川治兵衛氏による日本庭園。



 鳥の囀りで目を覚まし、部屋付きの露天風呂で朝湯につかり
 冷えたビールで咽喉を潤し・・
 
 こんな非日常の時を過ごすのも旅ならではのこと。

 
 8時半からの朝食をしっかり済ませてきました。
 チェックアウトの11時迄、のんびりひと休みします。


 今日も良い天気。
 朝日が部屋の中まで差し込んできます。


 二人で泊まるのには贅沢な間取りですね

 「梅枝」
 この写真は「三養荘」のホームページからのコピーです。
 

 ここまでは「梅枝」です。



 庭園に出ました。



 これから、この三養荘の最上級の部屋を見せていただきます。

 三養荘の特別室「藤裏葉」はこの奥にあります。
 
 

 三養荘の特別室「藤裏葉」ふじうらば(309:310:311号室で構成)は
 
 ルームチャージが税込み525、000円
 食事代は1人税込み    52、500円 との事です

 二人で宿泊すると一泊60万以上になりますね


 

 下図は「藤裏葉」の概略図です。

 過去
 この三養荘には多くの政治家の方が宿泊されたそうです。





 午前11時、三養荘をチェックアウトし沼津に向います。

 

 途中、「かつらぎ山パノラマパーク」に立寄りました。

 写真に撮ってはいませんが「ミカン」がいっぱい実っていました。
 険しい斜面に植えられていますから、採りこんだ「ミカン」を運搬
 するため専用のトロッコの様な設備がありました。



 
 かつらぎ山の頂上駅にて



 前方は駿河湾

 下は淡島

 生憎と富士山は見えませんでした。



 「かつらぎ山」の山頂で
 お猿の芸が人気を集めていました。

 
 猿君と握手しましたが、柔らかなやさしい手でした。


 親方のほうが一生懸命です


 猿君は、どの芸も失敗はありません。





 カメラを向けると目線をくれました。
 なかなかの好男子?・・です


 温暖な地域なので紅葉はこれからが本番のようです。

 
   かつらぎ山は海抜452m
   ロープウェイで頂上駅まで片道約7分(料金は往復1,220円)




 

 この旅のもう一つの楽しみ

 昼食は
 沼津港に立ち寄り、新鮮な肴でお酒をいただき
 美味しいお寿司を心ゆくまで食べること・・


 昨夜以来、本当によく入るものですね・・・
 私も含めてですが

 今日だけは三養訓
 寛胃以養気   胃を楽にして、気力・根気をしっかり身につけること。
           (間食はしない、暴飲暴食をしない)は、
            聞かなかったことにしましょう・・




   各々がお好みで寿司を注文
   至福のひとときです・・・


   大トロに赤貝、ウニにアワビそしてアナゴ・・
   満足満足です
 

 沼津から「あさぎり6号」で新宿にもどりました。
 
 グリーン車を奮発しましたが、網棚が無いのには吃驚しました。
 車掌さんには、「とても不便だね」と云ってはおきましたが・・・
 


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