日光輪王寺・東照宮と田母沢御用邸を見学してきました。

2010.03.07(日)

                                  

地元公民館の有志の方々と、世界遺産日光輪王寺・東照宮と日光田母沢(たもざわ)
御用邸記念公園を見学してきました。
朝、7時30分に地元を出発しました。
車中では、早くも飲み物が振舞われ和やかな雰囲気に包まれています。

途中、いくつかのサービスエリアで休憩をとりながらの旅です。

あっと云う間に目的地の日光に着いてしまいました。


地元案内人の先導により、これから見学を開始します。
日光山 輪王寺 本堂「三佛堂」重文
本堂は平安時代に創建された天台密教形式のお堂で、現在の建物は、
正保2年(1645)、徳川三代将軍・家光によって建て替えられた東日本
では最も大きな木造の建物だそうです。

生憎、雪がチラチラしていましたが日曜日とあって賑わっています。


「日光山 輪王寺 大護摩堂」



「相輪橖」(そうりんとう)
ロケットのような形をしていますが、法華経をはじめ沢山の経典が収められているそうです。
青銅製で高さ約13m。寛永20年(1643年)将軍家光公の発願によって天海大僧正が建造。




「念珠」の売場では、正しい数珠(じゅず)の使い方を勉強しました。



「日光山 東照宮」

「石鳥居」(いしどりい)重文
元和4年(1618)、九州筑前(福岡県)藩主黒田長政公によって奉納されました。
石材は、九州から船で小山まで運ばれ、その後陸路人力でこの日光まで運ばれました。

柱は繋ぎ合わせて造られていますが、つなぎ目の芯には木材が使われていると案内人
が説明していました。下の写真と文章を参照してください。


これは、昨年ギリシャのパルテノン神殿に行ったときに見かけたものですが、
神殿の石で出来た円柱のつなぎ目の芯にも、やはり木材が使用されていました。
「パルテノン神殿」



表門(おもてもん)重文
東照宮最初の門で、左右に仁王像が安置されているところから仁王門とも呼ばれています。

「五重塔」(ごじゅうのとう)重文




校倉造(あぜくらづくり)を模した「三神庫」(さんじんこ)重文
「三神庫」(さんじんこ)重文
上神庫・中神庫・下神庫を総称して三神庫と言い、この中には春秋渡御祭
「百物揃千人武者行列」で使用される馬具や装束類が収められています。
上神庫の屋根下には「想像の象」(狩野探幽下絵)の大きな彫刻がほどこされています。



「神厩舎」
「神厩舎」と、「見さる、言さる、聞かさる」の三猿」
神厩舎は、ご神馬をつなぐ厩(うまや)です。昔から猿が馬を守るとされているところから、
長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されています。
中でも「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が有名です





「御水舎」(おみずや)重文
神様にお参りする前に、手を洗い、口をすすぎ、心身を清める為の建物です。
水盤は元和4年(1618)九州佐賀藩主鍋島勝茂公によって奉納されました。






国宝「陽明門」はどっしりと落ち着いた重厚な建築物です。


「回転燈籠」(かいてんどうろう)
オランダから献上された灯篭だそうです。
将軍家の葵の紋が逆さまに付いています。



「眠り猫」国宝
左甚五郎作と伝えられています。牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねを
しているところから「日光」に因んで彫られたとも言われているそうです。


「鼓楼」(ころう)
中で大太鼓を打ち鳴らします。


「鳴龍」(なきりゅう)
昔は、てんでに手をならしたものですが、今は担当の若いお坊さんがお客を
2~30人集めてひと通り説明したあとで何かを鳴らして鳴龍を聞かせていました。
私は上を向いて天井の龍を見ていたので、何を鳴らしたか分かりませんでした。



ひと通り見学を終えたところで、市内のホテルで昼食となりました。
全員で15名、、広々した座敷に向かい合って席が用意されていました。
先ずは、館長の挨拶に続き乾杯で昼食となりました。

料理は、「日光湯波の刺身」、「千姫豆腐」、「湯波山椒煮」、「湯波田楽」。
そして「湯波と菜の吸い物」、お刺身に「栃木和牛と日光湯波の豆乳しゃぶしゃぶ」
などなど湯波(ゆば)と豆腐、豆乳をふんだんに使った、まあ精進料理みたいです。
味は大変結構で、ビールも程よく冷えていて、ビール党の私はとても満足でした。

障子を開けると外は山河が霞んでいて風情があります。


あちこちで歓談が続きます。

そろそろ、お腹もくちくなり、アルコールも程よく回ってきたようです。



昼食の後は、「日光田母沢(たもざわ)御用邸の見学です。
日光田母沢御用邸は、皇太子嘉仁(よしひと)親王(大正天皇)の御静養地として、明治
32年(1899)に造営され、その後も大規模な増改築が行われ、その規模は床面積が
1,360坪(4,471㎡)で3階を除くすべての屋根がひと繋がりになっていて、1棟の床
面積ではわが国で最大の木造建築だそうです。

流石に紳士ぞろいの一行、御用邸の見学とのことで皆さんしゃんとしています。


「御車寄」
公式の玄関として使用されました。(赤坂離宮から移築しました)

「内庭」

豪華な「襖絵」

「御玉突所」

「謁見所」

「お庭」

「衝立」



日光田母沢御用邸の見学も終わり、帰路につきます。


お土産も、沢山買い込みました。


途中、サービスエリアでトイレ休憩を取りながら、予定時間前に地元に到着しました。
運転手さん、添乗員さんご苦労様でした。