救命講習会を実施しました


所沢市東消防署本署にて西武秋津自治会の希望者を
対象とした普通救命講習会を実施しました。
以下はその日の記録です。 平成17年10月22日(日)

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先ずはスライドでの勉強です。
テーマは「応急手当の重要性」です。



今日の講習に出席された会員さんは30人です。



ご夫婦やご家族での参加もあります。



応急手当がどんなに重要かの講義を聴きながら
皆さん熱心にメモをとっています。



講師は、当消防署の救急隊長・後藤さんです


スライドで学んだあと10分の休憩をはさみ、いよいよ実技です。





最初は止血方法です。



出血している傷口は、清潔な布などで押さえる。(圧迫する)
また、三角巾やハンカチを使った止血方法を学びました。




次は、喉にものが詰まったときの処理方法です。
脇から手を入れ顎を上げ肩甲骨の間を強く手で叩きます。



この方法でも「お餅」などの粘性のあるものは取れにくいそうです。
お餅を食べるときは、くれぐれも気をつけましょう。



「回復体位」
意識がないものの呼吸をしている場合には、
舌が下がって気道をふさぎ呼吸が出来なくなるのを
防ぐために気道を確保する体勢「回復体位」にします。

体を横向きにして、下の写真では見えませんが、患者の左手は
ひじを折り曲げ、右手は左手の上で顎を上げるような形にします。



全員、交代で実技を行います。





次は「人口呼吸」です。
顎を二本の指で引上げ「気道の確保」をして呼吸を調べます。



「人工呼吸」は顎を引上げ気道を確保して、同時に鼻をふさぎ
口を合わせて肺に空気を送ります。送った後は体をはなして
「循環のサインの確認」をします。(いき、せき、体のうごき)
循環のサインがない場合は再度人工呼吸をします。





「心臓マッサージ」
人口呼吸で「循環のサイン」がない時は「心臓マッサージ」です。




「心臓マッサージ」を行うことによって
酸素の含まれた血液が脳を循環します。これにより
救急車が来るまでの時間、救命のチャンスがひろがります。





マッサージを行う場所や強さ、スピードを学びます。
回数は15回(スピードは毎分100回程)
2005.12.4(日)の日本経済新聞によると「蘇生のコツは強く速く」
このホームページの最後を参照してください。



皆さん真剣に取り組み、模型を使い体験し会得します。




改めて模型を使い「心臓マッサージ」を行う位置の確認をします。




最後は「AED」エーイーディの使用方法です。
AEDは呼吸や脈拍などのある場合は使えません。
「AED]が適切な指示を音声でしてくれます。




「AED]のふたを開けると音声で指示がでます。
指示に従い「電極パッド」をはります。



その後も「AED]の音声指示に従い行動します。
「AED]は自動的に心電図の解析を行います。



解析の結果「「AED]のスイッチを押すよう指示がでたら、全員
傷病者から離れてもらい、自身も離れてスイッチを押します。



3時間余りに及び、ご指導いただきました後藤救急隊長はじめ
湯浅、岡田、染谷の皆様有難うございました。







会員の皆様、本当にお疲れ様でした。
万一の事態が起きないよう願いますが、もしもの為の講習です。
このまま時が経つと忘れてしまいます、今日配布された
「応急手当講習テキスト」を時々読み直してみてください。


終了時に、「毎年続けたほうが良いですか?」とお聞きしましたら
皆様が頷かれました。ご指導いただいた署員の方からも
「何かあったらおいで下さい」とのことでした。私自身も半年程前に
講習を受けましたが、今日皆様に同行いたしまして写真を撮りながら
「ああ、だいぶ忘れていたな・・」と思いました。「継続は力なり」と
申します。来年も開催して自治会の年中行事のひとつにしたいと
思います。どうか、その折にも是非ご参加下さい。

既に受講された方は見学参加でも良いかなとも思っていますが
◎救命技術を忘れることなく維持向上させるため反復して講習を
受けましょう。一つの目安としては2年毎といわれています。




「米協会、ガイドライン改定」
心臓発作などで突然倒れた人を救うための初歩的な蘇生(そせい)方について、
米国心臓協会(AHA)は3日までに、心臓マッサージの有効性を強調した
2005年度版ガイドラインを発表した。5年前の旧ガイドラインでは、
人口呼吸2回の後に心臓マッサージ15回のセットを繰り返すとされていたが、
今回の改訂で、人口呼吸2回に対しマッサージを30回に増やした。
同協会によると、最近の研究で、間隔を置かずにマッサージを続けた方が血流が
回復しやすいことが分かったといい、胸を「強く、速く」押すよう推奨している。
この蘇生法は「CPR」と呼ばれ、たまたま現場に居合わせた人でも簡単に行えるよう
工夫されたもの。
同協会は国際的なガイドライン作成の中心的な存在で、日本でも新ガイドラインが
普及するとみられる。(ニューヨーク =中前博之)
日本経済新聞2005年12月4日朝刊・社会38面より


「こどもの救急」にリンクします。



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