ナスカの地上絵

あまりにも有名な「ナスカの地上絵」はアメリカの歴史家ポール・コソックによって
1939年発表され、世界に知られるようになりました。 私の小中学時代には
「世界の七不思議」のひとつに挙げられていて(今も謎がいっぱいですが)
まさか自分の目で実際に見る事が出来るなどとは思ってもいませんでした。

                               2008.11.5

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前日、「イグアスの滝」観光をした私達はリマのシェラトンに泊り、今日は「ナスカの地上絵」を
観光するため早朝3時45分にモーニングコール。当初リマからイカまでは飛行機で行くはず
でしたが、このところのオイル高で飛行機が欠航となり、約5時間のバス移動となりました。
お陰で前夜の寝不足を車内で解消することが出来ました。なにが幸いするか分かりません。
 

リマから南米大陸を南北に縦断するパナメリカナ・ハイウエイで海岸砂漠地帯を約300km、
約5時間かけて、「ナスカの地上絵」を空から見るため、イカの空港に到着しました。
出発まで時間があるので、その間にビデオを見ることにしました。ビデオに先だち日本語の
達者なこの男性から「ナスカのカレンダー」について等などのレクチャーを受けました。
これは配布された資料ですが、横に走る点線はパナメリカナ・ハイウエイ(パンアメリカン・
ハイウエイ=南北アメリカ大陸の国々を結ぶ幹線道路網)で建設当時は地上絵がある事
に気付かなかったようで、このため分断されてしまった地上絵があります。


遊覧飛行には、乗務員2名に乗客10〜12人乗りの小型飛行機を使います。
一行は2つのグループに分かれての遊覧飛行になり私達は最初の飛行になりました。

イカ空港から地上絵のあるナスカ上空までおよそ30分の飛行です。
景色は街並みから緑の耕作地にかわってきました。

以前、グランドキャニオン観光に乗った飛行機も同じような大きさでした。
日本で昔、調布飛行場からセスナに乗り東京上空を一回りしましたが、
小型飛行機は何となくお尻がムズムズします。

地上が灰色一色になってきました。
そろそろナスカ上空のような気がします。

なにか、それらしき絵か図形みたいな物が見えてきました。
あれは若しかしたら宇宙船の滑走路?

飛行機が大きく右に旋回し、機体も大きく傾きました。
操縦士か副操縦士が、さかんに「マイマイコリコリ」と叫んでいます。

最初は何のことか分かりませんでしたが、「前、前、これ、これ」と教えてくれて
いたのでした。
最初に見えたのは宇宙人(宇宙飛行士)でした。大きさは32mあるそうですが
上空からだと、うっかりすると見落としそうです。目を凝らしてよく見て下さい。
何処にあるのか分かりますか?

「宇宙飛行士」(ASTRONAUT:32m)
これが拡大した写真です。ロールオーバー(画像にマウスを乗せる)してみてください。

飛行機は最初は右側、次に8の字を描くように旋回して左側から同じ絵を見せてくれます。
今度は「ハーネノシタ、ハーネノシタ」、「羽(翼)の下、羽の下」と云っています。
これからの3枚は何かを写したのでしょうが今は分かりません。

飛行機は、激しく左右に旋回するのでその都度機体が大きく傾きます。
そうする事によって地上の景色が見えるのですが、うっかりすると酔ってしまいそうです。

そのうちに、じっくり写真を拡大して何か写ってないか調べてみます。


写真ばかり撮っていると視野が狭くなり、左右に旋回する機上では酔いやすくなります。
本来は写真を撮るより、自分の目で確り見ることが肝要なのでしょうが・・

「サル」(MONKEY:110m) 体の部分は80m、尻尾が30m



しかし、何のために描かれたのでしょうか。色々な説があるようですが・・

以前から、宇宙人との交信のため、或いは宇宙人が地球を訪れた折の目印などなど
諸説がありますが・・


「コンドル」(CONDOR:136m)


「ハチドリ」(HUMIMINO BIRD:96m)



資料によると、ナスカの地上絵が造られた年代は放射性炭素(C14)による測定で
西暦300年〜800年頃、ナスカ文化の人々により造られたと推定されています。


資料(イポカンポのガイド「神秘と不思議・ナスカの地上絵」)によると、
この地上絵の細い線は表面にある石を動かして作られとあります。
又、土の表面から30cmの深い溝が作られ、巨大な図形が刻まれたようです。

地上絵が消えなかった理由としては、この地域には南北へ通り過ぎる風があり
その風により図形の表面に砂が蓄積するのが防がれ、またこの場所はアンデス
沿岸地帯の山の窪みにあるためアンデスの湧き水が、この場所に染み込み結果
この地質に含まれている石膏(石灰?)成分を固くし、地上絵の表面を守っている。
とあります。

「オウム」(PARROT:200m)又は「トンボ」

「手」(HANDS:45m)

「木」(TREE:97m)

それにしても、よくこのような巨大な絵を地上に描いたものです。
それこそ誰が何の目的で描いたのでしょうか・・


地上絵を分断する黒い線は「パナメリカナ・ハイウエイ」です。
道路沿いには「観察塔」が見えます。
ここには右から「手」、「木」、 そして「パナメリカナ・ハイウエイ」により分断された
「イグアナ」(もしくは「トカゲ」)が写っているようですが、それは確認できません。
ナスカ上空での飛行時間は20〜30分でした。
やがて機首をかえしてイカ空港に向います。

無事にイカ空港に戻ってきました。 約1時間半の遊覧飛行でした。

次のグループが出かけている間に、私達は昼食です。
プールサイドでくつろぐ細見先生ご夫妻(向って右)と小島ご夫妻。

正直云って、食事前の飛行で良かったと思いました。
食事をとった後に出かけたグループは無事に帰って来るのでしょうか・・
ちょっと心配です。

どうやら全員何事もなくフライトを終えたようです。




下の2枚の写真は、購入したイポカンポのガイド「神秘と不思議・ナスカの地上絵」に
掲載されている写真です。 自分で撮った写真では中々こうも上手く撮れません。
このように表現するには、フィルターをかけたり、画像処理をしたりが必要でしょう。
「コンドル」の写真

「ハチドリ」の写真



上は 「ナスカ遊覧飛行」のチケット

下は「ナスカ地上絵観光・記念証明書」



今後、加筆及び誤記があれば訂正いたします。


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